ガルパン最終章3話のネタバレ感想をしたあとに
『三島由紀夫ｖｓ東大全共闘 “伝説の討論会”から５０年』の話をしています。
対極過ぎるものについてまとめて書いてるけど、理由は単純でたまたまタイミングが重なっただけです。
なんか後者の方が熱量高い感想になってるけど、初めて見てから濃縮ちょっとされたとか、あと7時間でレンタル切れるからめっちゃ詰め込んで書いてると思ってください。
ではでは。
オタクはもう見ただろうということで改行とかなくしました。
ガルパン悔しいけどめちゃ面白かったし、続きすげー気になりますね……。
この状態でまた2年近く待つとかしんどい。
というか前回以上に気になり過ぎる引きなので余計しんどい。
知波単戦はとても緊迫していてドキドキしました。
なんか終わり方のフラグはちらひら見せていたので、「あ」とはなっていたんですが、
予想通りの終わり方で、この点は正直ちょっと残念と言えば残念でした。
ただ、知波単を考えると、この終わり方が妥あまりにも妥当過ぎて、なんも文句言えないんですよね……。
ちょっとずるい……。
その後ホントに短い時間ですが、他の学校のマッチも描かれていて、その中に各学校の魅力がしっかり詰まってたのは
流石でした。
そして個人的に好きな継続の掘り下げと戦闘がついに見られたので、もうこの点だけでも満足度が高いです。
今までの戦いが結局あんこうチーム頼りである点は変わらなかったので、なんかTVシリーズのおまけみたいだなという感じしていたんですが、
ついにあんこうチームが序盤からいなくなって、他のチームがどう作戦を立てて戦っていくのかとても興味深いです。
しかも相手は曲者っぽいミカさん。もう楽しみ過ぎる。
あと去年観てとても面白かった『三島由紀夫ｖｓ東大全共闘 “伝説の討論会”から５０年』をプライムでレンタルして見ました。
この映画、リアルでは絶対に面白いと言えない(周囲にこういう作品を観る人がたぶんいない+内容的に話しづらい)んだけど、やっぱり見直してみるとめちゃくちゃ面白い。
もちろん何を言っているかを半分も理解できていないんだけど(特に芥氏と三島の会話)、それでもやっぱり観終わった後の良いものを観た感はとても濃くて、充実した時間過ごした気分になれる。
それはたぶん三島の語り口の良さというものだったり、ある種の討論ショーみたいに見ているというところにあるんだろうけど。
私に唯一確信を持ってわかるのは、瀬戸内寂聴はファンの人としてだけ登場していて、
「三島は天才」の言葉を取りたかったんだなというところだけです。
この討論会に全共闘として立っていた人に「敗北の総括」というものについて聞くのは、単純に貴重な映像な気がします。
これは何の根拠もないので完全な勘ですが、もうこんな熱量のある社会全体を巻き込んだ運動は起きないと思うので。
勝負の世界での勝ち負けというものを聞くことはそこそこあるけど、
社会運動に対する勝ち負けのようなものについて、当事者が。
しかも敗北した側が語る事って早々ないと思う。
誰一人も敗北したとは思っていないんですよね。
・運動は社会の中に溶けて消えてしまった。
・運動は成功しても失敗しても必ず終わる。
全共闘が自殺していないのはそこが終わりじゃないから。
負けることが必然なら、負けた後どうなるかを考え切らないといけない。
そして、敗北はしていない。その証拠は私がここで生きている。
誰の真似もせず喋っているからと言い切る芥氏がかっこよすぎる。
この映画の中で三島の語りは、全共闘側が決して口にしなかった天皇という言葉を、
この討論内で口にしたことを持って言霊の働きについて語ります。
「彼が天皇ということを口にすることも汚らわしかったらば、
この2時間のシンポジウムの間に、
あんなに大勢の人間がたとえ悪口にしろ、
天皇なんてたくさん言ったはずがない。
言葉は言葉を呼んで、翼をもってこの部屋の中を飛び回ったんです。
この言霊がどっかにどんな風に残るか知りませんけれども、
その言葉を、言霊を、私はここに、とにかく残して去っていくんで。
これは問題提起に過ぎない。私は諸君の熱量は信じます。これだけは信じます。
他のものは一切信じないとしても、
これだけは信じるということを分かっていただきたい」
そして最後には「共闘はしない」とはっきりと言い切る。
この言葉で会場はおおいに笑い声が起こるんですが、
始まったばかりのピリピリとしたムードからは想像できない場面な気がします。
たぶん、これが三島の言う言霊の力なんでしょう。たぶんたぶんたぶん。
全共闘へのインタビュー内で
「敬意を表し合うのも会話の一つですよ。
ホントに憎んでたら会話する必要ないから」
と出てくるのはツイッター見てると、なんかよくわかる話です。
言霊が飛び回るにはある程度の敬意の空気が必要。
この言霊があなたまで届きますよう。
(ガルパンはいいぞ)
