Happiness arises, radiating in vibrant hues.

『幸せが生まれ、鮮やかな色合いで輝く』ことを願う場所

利己的思考の極致「みんないかないで」

ツイッター危機が訪れ、現在多くの人がツイッター以外の場所に居場所を求め、旅に出ては帰ってきて、「あそこはこんな場所だったよ」と土産話をしてくれる日が続いています。中には、そのまま旅先に住むことを決めたのかTLで見かけなくなった人もいます。TLの相互歴で言えば10年近い人との別れが、インターネットの卒業ではない形で始まってしまいました。

私も実際に他のSNS(mastdon.jpやpawoo.net、Misskey.io)を訪れて新たな移住先を探しているのですが、やっぱり何かが違う。それは言ってしまえば『キミがいない』に行き着いてしまうものではあるんですが、それと同時にツイッターが情報の集約場所として大変優れる環境だったということでもあります。元も子もないことを言ってしまうと情報が各SNSに分散されると追うのがめんどくさい、追う気も起きない。

それはある種当たり前の話で、ツイッターに長く居過ぎた私は、自分から情報を取りに行くという行為を忘れてしまっていて、流しそうめんのように流れてくる情報に対して、その情報を掬うかどうかは自分の判断で行える環境に慣れてしまっているからです。

 

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話が逸れますが、情報の集約場所としての恩恵を受けているのは、個人単位だけではもちろんなく、私が追っているVtuberに関してもそうであり、今はツイッターという事実上誰でも使っている共通のプラットフォームがあるからこそ活動ができており、仮にツイッターがなくなり、新しい居場所を各活動者、事務所が求めたとしても、現在のツイッターで起きるようなVtuberの盛り上がりのような一体感は得られないと思います。

それこそ、Vtuber界全体が一体となって、一つのSNSに移住、(無いだろうけど)Discord鯖を立てるとかすれば別だろうけど、規模が大きすぎて全体での統一的な動きは不可能でしょう。事務所としては、それぞれの事務所によりSNSのプラットフォームが分散されるため、ある種の囲い込みがしやすくなるメリットはあるかもしれないですが、それでも新規を取り込むことは難しくなるため、長期的に見るといずれ来る死を待つしかない状態になる気がします。

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閑話休題
移住先で現在のツイッターと同じように運用できるかと言うと、きっとできないと考えていて、それはもう私たちがインターネット上で誰かと繋がっていてしまっていて、『キミがいるから』という基準抜きで移住先を決めることはできないと考えているからです。相手のことを何も知らずに純粋な興味、関心だけでその人に近づき、仲良くなるには、私達はもうお互いがお互いを知っているという空間に慣れ過ぎているのではないかという気がします。

同じ情報であっても、見ず知らずの誰かの情報と知っている人の情報の価値、重みが同じかと言うと決してそんなことはなく、どうしても知っている人の情報の方が重く感じてしまうのは、人間の性のようなものであり、この状態を新しい場所で一から構築するのはなかなか時間と手間がかかる。そして過去に縋って、キミを追おうにも各々が別のSNSにいるため、複数のSNSを覗かなくてはいけない。結局私が今回の大移動で一番嫌なのは、この『情報が散逸してしまう』という点なのかもしれない。