Happiness arises, radiating in vibrant hues.

『幸せが生まれ、鮮やかな色合いで輝く』ことを願う場所

MUSICUS! 体験版感想的なもの

いつの間にかMUSICUS!の発売日が決まっていて、そして昨日体験版も出ていました。
買うとは決めているのですが、クラウドファンディングには出資していません。
なぜなら全年齢版だからです。
えろげにえろはいらないと語っていた時期もありましたが、今は堂々とこう思うのです。

「でもさ、やっぱりやるならえっちなほうがいいじゃん?」


と。

 

ではMUSICUS!体験版感想的な何かです。
何の躊躇いもなくネタバレをしますので、体験版終わってから読んでね。

 舞台は定時制ということで、個人的にはANGEL TYPE以来の舞台設定になります。
定時制という舞台、メタい話になってしまうけど創作に向いてそうな一癖も二癖もあるようなキャラだったり、色々大変な道を歩んでいるキャラを出しやすいと思うんですが、舞台としてはあまり見かけない気がする。
定時制という舞台をイメージしにくい人が多いからなのか、作中でも触れられていたけど、事実途中で消えていく人間が多いからなのか。

体験版のメインの筋は主人公である対馬馨くんが花鳥風月というバンドに帯同して記事を書くという話なんですが、その帯同するバンドにいる花井さんがめちゃくちゃよかった。

一言で言ってしまえば音楽というものの幻想や可能性というものを感じてしまって、
悪く言えば諦めている、達観してしまっているキャラなんですが、馨くんに淡々と語るその話し方が別に何も特別なことを話しているわけではなく、普段思っていることをただ話しているだけ。という感じがすごく出ていて声優さんの演技含めてすごくよかったです。

花井さんの語る音楽に対する冷ややかな、時には批評的とも言える考え方、とても好きでした。そして、その語りを聞いても一歩も引かずに自分の考えを口にする馨くんと、その返しを聞いて笑う花井さん。

体験版をプレイして、途中から「これ花井さんの物語だな」と思ってたんですが、
まさか途中フェードアウトするとは思ってなかったので、リアルに「えっ」という声がそこそこのボリュームで漏れてしまいました。

このままキラ☆キラでいうトノヤンポジションで行くのかと思ったら、まさかのきらりBADからの物語スタート……。花井さんが残した遺書の内容も気になるところで、体験版終わりです。

瀬戸口作品だから買うではなく、続きが見たいから買う。
そんな体験版でした。