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音楽は偉大(竜とそばかすの姫 感想)

竜とそばかすの姫観ました。
特に前書くことも今日はないので、いきなり感想です。
ネタバレだけです。一言だけ書くと音楽は偉大。

 


ストーリーは後半急に力技になり始めて、「お、おう」となってしまったんですが、
音楽の力がめちゃくちゃ強くて、結果細かいことどうでもよくなって、
いいもの観た感をちょっと覚えられました。
つまり、音楽ハマらなかった人は、割とストレートにあのストーリーだけ評価する形になってしまい、結構辛口評価になるのかな。

特に虐待シーンからリアルの場所を特定して実際に赴く辺りは、なんかもうそういうものだと理解するしかないんだろうとは思います。
こういう作品見慣れてるとはいえ「ご、ご都合~」という感じがすごくて、なんか醒めたというか「あぁ・・・」という感じがあってちょっと、こう厳しい。

前シーンとなるベルがアンベールされて、すずがUで歌い始めるシーンからずっととてもよかっただけに、尚更落差が響きました。

リアルですずがケイとトモに会いに行き、父親がすず殴ろうとするところで「あ゛あ゛ー!」と叫びつつ振りかざした拳を動かせず、結局怯んで「ひ、ひぃ・・・」と言いながら、這う這うの体という感じで去る辺りの流れは、正直ギャグにしか見えなくて、たぶん一人で見てたら変な笑い漏らしてたと思います。威嚇だけは強気な小型犬かよ。

シナリオはちょっとという感じですが、作画についてはとてもよかったです。
ベルという名前とかその他諸々からもわかる通り、美女と野獣なぞってるのはとても分かるんですが、作画においても表情やキャラの動きがディズニーぽかったのはすごかったです。あんだけキャラがヌルヌル動くのはたまに見かけますが、動きからディズニーっぽさ感じられるのはすごい気がします。

舞台となるUについて冒頭から『人生をやり直せる』とナレーションが入っていましたが、メインキャラだと忍だけUのキャラ無いっぽい?
すずを見守るのが役目と思っていたようなので、Uという別世界に興味なかったのか、
別に人生やり直すようなことがない=リアルが充実してるということなのか。
忍以外は全員UでAsを持ってるかつ50億人は人口ようなので、忍の方が少数派なのはたぶん間違いないっぽい。

 

敵役ポジションのキャラ(ジャスティン)がベルのオリジンを暴こうとしたりする中、本人のオリジンが作中で言及されることはなかったあたり、インターネットというものをさすがによくわかってるなという感じでした。
あんだけUでの大物感出してたので、シナリオにもうちょい絡むのかと思ったら。結局ベルをアンベールするためだけの役割だったのは、匿名でいる奴にはその程度の役がお似合いなんだということでしょうか。絶対違いますね。

1個気になるのが、Uにいる時ってリアルの肉体の状態どうなってるんだろ。
徹底的にUに入ってる時のリアルの状態描かれなかったので、たぶん魂抜けたみたいになってるのかな。U内では動作だけでなく、感覚も紐づけされてるようなので、リアルから魂抜けないと無理な気がする。

感想書いてたら、ホントに音楽のパワー1強でなんかいい作品だったと感じさせてたという感想が補強されてしまった。
音楽についてはホントにいいので、音響よいところでもう一回くらいは観ようかなと思います。